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本との出会い

本を読むことが好きです。

特にエッセイが好きで、その中で語られる著者の考え方や生き方を知ることに

興味があります。

 

いままで読んだ中でも一番多く読み返したエッセイが、フリーランサーで国際ジャーナリストであった千葉敦子さんの「ニューウーマン」。

20代半ばで出会った本で、もうすでに5回か6回かは読み返しています。

 

自分自身のマネジメントから始まり、仕事や勉強について、住空間を豊かにすること、食、キャリアウーマンの装い、人間関係についてをわかりやすい文体で

リアルに綴っていて、初めて読んだときには興味深さと衝撃が半々。

いろんな点で違う価値観をお持ちで、ここまでリアルに考えや生活について書いてあるエッセイに出会ったのも初めてでしたので、生き方として価値のある参考書といった本です。

 

おそらく約15年ぶりくらいに読み返してみて驚いたのが、この本のなかに

モノの整理のことや、住空間を大切にすることが語られていて、私のいまの仕事に関係する内容であったことに、あらためて気付きました。

初めて読んだときに将来自分がいまのような仕事をしていることは想像もしていませんでしたが、20年前のあの時に共感し読んでいて心地よかったのは、大切にしたいことがいまと変わらず内在していたからなのかもしれません。

 

ほかにも時間管理のこと、お料理に関することなど尊敬することばかりで、久しぶりに読んで新たな刺激も受けました。

あまりに久しぶりに読んだので、改めて思い出した箇所があったのも確かで、あの20年前にはただただ衝撃を受けた箇所も、

今読み返してみて、そんな生き方もあるんだと冷静に受け止めている自分にも気付きました。

20年。私自身もいろんな経験をしてきましたので、受け止める心の緩衝材に多少厚みが加わったということでしょうか。

 

人生の中での人との出会いは住む場所や職業などで限りがありますが、本を通して時代を超えて知ることができる

自分以外の人の考え方や価値観に触れることができるのも、エッセイを読む楽しみと言えます。