大分の整理収納アドバイザー 板井善江です。
最近こんな本を読みました。
小池知事と林先生の対談形式の本です。
対談の内容、お二人の考え方、現代文講師の林先生の言葉の言い回し、そして「異端」という響き。
どれも興味があってすぐに読んでしまいました。
学生のころから、人の考え方や価値観に興味があり、その方とお話する中でその方の考え方が形成された背景、なぜそのような考え方に行きついたのかを考えたりしていたものです。
この本のなかでいくつか心に残る言葉がありますが、「歴史から学ぶ」ということの大切さを改めて感じました。
早速、歴史物を読みたいという衝動に駆られています(笑)。
また「女性の社会進出が少子化を食い止める」という話題がありました。
私自身、20年間企業勤めをし、長男出産の際は1年の育児休業を取得し休業前と何もかわらない立場、勤務時間で職場復帰し、長男が4歳半の時に次男を出産し、次男出産を機に職場を離れました。
長男を保育園に預けて働いていた時期は、私生活において時間的な余裕はほとんどなく、子育てに手をかけられる時間はわずかでした。
就学前でしたし仕事と子育てを両立する時期としては、最も子育てに手のかかる時期であったわけです。
私の場合、時短制度は利用せず、フルタイムで残業も当たり前にこなしていましたので、今考えれば3歳までの特に手のかかる時期は、上手に時短制度を利用して、働き続けることも大切であったといま更ながらに思ったりしています。
次男出産後、次男が21トリソミーであることがわかり、育休中は職場に戻って子育てができるかどうか、長男の時とは違う成長のスピードの次男を育てながら日々考えていました。
次男が8か月を迎える時がちょうど年度末の3月で期の最終月、ここで仕事を辞めるとなると長男を保育園から幼稚園へ変えなければなりませんので、できれば4月の入園式にはほかのお子さんと一緒に入園させたい、などと仕事のこと、長男のこと、そして次男の成長と3つのことをぐるぐる考えていたように思います。
この本のなかで「育休3年制は現実味がない」という下りがありましたが、私はそうとは思っていません。
と言いますのも、次男の成長はとてもゆっくりでしたので、かえって3年の時間があればもっとじっくりと子供の成長をみながらキャリアビジョンを描けたように思うからです。
もっとも職場には大変な迷惑をかけてしまうことになりますので、職場の理解があってこそ成り立つものですが。
こんなことを書いてしまうと、辞職して後悔タラタラ・・・という感じに聞こえてしまうかもしれませんが、そこはまた違います。
私は次男の存在が、私の生き方を根底から見つめ直す機会を与えてくれたものととらえています。
そしていまがあります!
ただ育休3年の選択肢があれば、私自身の生き方にも選択肢が広がっていたように思います。
ちょっと話がそれましたが、フルタイム勤務から専業主婦の立場で子育てをして感じたことは、幼い子供の子育てはつくづく大変だと
いうことです。
仕事であれば大人同士ですので、予定を立てて予定通りに物事をすすめたり、話せばわかりあえることでも、幼い子供相手だとそうはいきません。
予定通りにいかないことは当たり前、夜なかなか寝てくれなくて睡眠不足になったり、身辺自立のサポート、躾などなど24時間体制で子供に向き合い続けることは、相当な忍耐力と体力が必要です。
そんなときに、仕事をすることで、また、保育園などのサポートを受けながら子育てすることで、子育て自体を俯瞰的にとらえることもできるように思います。
専業主婦の立場での子育ては、可愛い子供の子育てに手をかけられる満足感ももちろんあります。
そして仕事をすることで、社会においてのアイデンティティの確立ができることも、バランスのいい子育てには必要ではないかとも思います。
また、子育てにはお金がかかります。
習い事、教育、衣類、食、娯楽などの可能性を広げるためにも必要な物です。
仕事をし報酬を得ることで、そんな可能性が広がることも確かです。
仕事をして子育てをしていると、子供が就学前の時期は時間的にも体力的にも大変ですので、そこで大切なことは、その時期いかに働くお母さんたちを社会でサポートしてあげられるか。
そこが充実してこそ、女性の社会進出が少子化を食い止める、という可能性が出てくるように思います。
最後に、この本のなかで意外にも「モノの整理」についての下りがありました。
小池知事の言葉ですが、「自分を見つけるときには、いらないものは処分して、すっきりして、そして白地になって出直すぐらいのことがあってもいいのかなと。物に囲まれていたら安心というのは錯覚です。本当に必要なものは何だろうと考えて、思い切って整理する。」
モノの整理とは自分自身と向き合うこと。
子供の夏休みも終わりましたので、私自身もあらためて自宅の整理をしたいと考えているところです。
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