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決断力を磨く

大分の整理収納アドバイザー 板井善江です。


近頃、メディアなどで話題になっている
「アドレスホッパー」。
特定の拠点を持たずに、国内外を移動して生活していく、という新しいライフスタイル。
このコロナ禍でリモートワークが普及したこともあり、国外は難しいとしても、国内を移動しながらも仕事を継続しながら生活を続けるこの形、私も20代で独身の頃なら一度はやってみたかったと純粋に思います。


そんな生活をしている方は、とにかく身軽なスタイルで荷物も必要最低限。
まさに新しいミニマリストの形のようです。
ここまで荷物を絞り込むには、日々の生活のイメージがかなり具体的で、その生活でなくてはならない必要かつ最小限のものを考えて選び抜いた結果だと思います。


生活のために必要なモノを「選ぶ」ということは
決断力でもあります。
これからの生活を具体的にイメージし、ブレずにこの決断力が高まると、これくらいスッキリと必要なものが決まってくるのだと思います。


最近読んだ本の中に、面白い内容が書かれていました。

その本は2009年に書かれた「脳を生かす生活術」
(茂木健一郎 著)。


脳の中にある意思決定の回路。これを鍛える努力をしているか否か。つまりどんな神経回路でも、使えば使うほど鍛えられるもの。
それは、性格や才能などではなく、日頃の訓練によるところが大きいのです。



お片付けのためのモノの整理をする際に、
なかなか決められない、という場面がたびたびある場合。
この決断力を意識し、とにかく前に進むための決断=整理を繰り返すことが、結果としてモノの整理だけではないその他のことに関しても、
決断する力がついてくる、そんな訓練だと思えば、日々の暮らしの中での大なり小なりのモノの整理も、もっと楽しんでできるような気がしませんか。






この決断する力が鍛えられることで、
ひいては、自分の人生を自分で決めていく力が鍛えられる。


「その意思決定こそ、脳そして人生の喜びがあるのです。」

とのくだりもありました。



私がこの仕事を始める時に決めた「ウィル」という屋号は、まさに意思(Will)を意味しています。

そしてこの仕事を始めようと思った大きな目的がここにあります。

暮らしを作っていく際に様々なモノに助けられて生きていく中で、時間の経過と共に必要なモノが変化するのは自然なこと。
時々立ち止まり、時間を作って自分の考えと向き合うことが、まさに整理することだと思うのです。

モノの整理で自分の中にある本当の意思に気づき、自分で進む道を決めようというメッセージを込めています。


この本を読んで、改めて小さな決断の連続が生きていくために必要なスキルを磨くことに繋がっていることを確認できました。
そして整理をするとスッキリする、という感覚を覚えますが、この本では決断することを「脳が喜ぶ」と表現しています。


少しずつ涼しくなり、秋が日に日に深まるこの季節。
少し立ち止まって、決断力を磨く「モノの整理」に時間を使ってみてはいかがでしょうか。



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コメント: 1
  • #1

    重石多鶴子 (水曜日, 23 9月 2020 20:34)

    まさに整理は決断ですよね!
    私もかなり大胆に整理したと思っていましたが、最近、また気になり出しています。
    繰り返してやらねば❗️と思いました(^^)
    脳を喜ばせてあげよう�