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根っこを支えてくれるもの

最近、立て続けに懐かしい再会をしました。

一つ目は、大学卒業以来20年間勤務していた職場への訪問の時。

ここ数年はコロナ禍でなかなか訪問できなかったのですが数年ぶりに訪問すると、以前一緒にがんばってきた同僚や先輩、後輩たちに会うことができ、近況を聞きながら変わらずがんばっている様子にたくさんの勇気をもらいました。

ここは、社会人としてまだ右も左もわからない頃から多くを学び育ててもらった場所。
建物を入るといろんなことが思い出されました。


そして二つ目が、長男と一緒に行った高校の体験入学の時。

体験入学をした中の一校が、私が卒業した母校で、高校を訪れるのは卒業式以来。
もしかすると子供以上に私の方が楽しみにしていたかもしれません。

受付時間に高校を訪ねていくと、目に飛び込んできたのは、面影のある姿。

なんと、在学中に慕っていた先生がそこに立っていたのです。
再会したのは高校卒業以来。
先生も他校への転勤を経て、偶然にもまたその高校に勤務となっていたのでした。

あれからずいぶん時間が経っていましたが、すぐに先生だとわかり声をかけると、先生も私のことを覚えていてくれて、驚きながらも喜んで下さいました。

体験入学の行事が落ち着き、帰り際に再度先生とお話しできましたが、なんだか本当に不思議な気分でいっぱいでした。
人生の中で高校生だった頃に慕っていた先生が30年以上の時を超えて再会でき、あの頃と同じように先生と生徒のような雰囲気でお話している時間。
もう気分はすっかり高校生にタイムスリップしていました。

こうやって立て続けに懐かしい人に会い、当時の話をしながら現在の近況までも共有しあい、驚いたり嬉しくなったりしていると、いまの自分があるのは、これまで出会った人とのその時は何気ない時間の共有だったかもしれない瞬間の数々の蓄積が、私の人生に影響を与え、今の自分がいるんだということを改めて感じ、なんだかとても温かく有難い気持ちになりました。

これまでの出会いに感謝。
そしてこれからの出会いも大切にしたいと思う出来事でした。