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教員不足の現実の中で思ったこと

大分県大分市を拠点に活動をしております、整理収納アドバイザー板井善江です。

 

先日学期末のPTA期間が終わりました。

PTAに合わせて展示した制服や体操服などのリユースはどれも減りがよく大盛況!

子ともたちの成長が著しい時期に使うモノなので気軽にリユースを活用してもらうことがモノの再利用に繋がり、環境にやさしく、かつ子育て世帯のお財布にもやさしい活動になればと思います。

 

 

PTA最終日には、執行部メンバーや先生方と残ったリユースのモノや、展示に使ったテーブルなどの備品の片付けをしました。

次の展示に向けて、残ったジャージや作業着などはサイズと枚数を確認し一覧表を作成したり、わかりやすい収納をしました。こうすることで在庫がわかるため、リユースへの寄付をどれくらい募ればいいかの把握や、次回開催時の準備の際に余計なことに手間取らずに済みます。

 

展示準備の際に、リユース在庫を置いている学校の収納スペースがいろんなモノで埋まっていて、リユースに使うモノをその場所から取り出すのに、まずは入口付近に置かれているモノの数々を一旦出さなければ使いたいモノを取り出せない状態でした。

授業で使いそうな多種類の文房具や大小のおもちゃ、いす、大きな備品の数々・・・。

 

そこで、リユース片付けの際に先生や他の執行部メンバーのご協力をいただきながら、整理と収納場所確認、そして整頓を一気に済ませました。

使うモノとそうでないモノを区別したり、最適な収納位置を変えて行ったり。

不要なモノは処分したり。

 

そうすることで、あっという間に最初はなかった収納スペース内の動線ができ、どこに何があるかがわかりやすくなりました。

 

 

たくさんのモノが、ただ入れられていたままの状態だった収納スペース。

そうなった背景を考えた時、支援学校では授業中、先生は生徒から長い時間目を離すことができないということで使用した後のモノを丁寧に片づける時間がとりづらいのでは・・・ということや、様々な雑事をもフォローし合うために必要な教員数の不足という現状が思い浮かびました。

 

 

学校で必要なモノがしっかり整理されて、収納場所が使いやすく決められれば、誰もがわかりやすくそこに収納するモノを活用することができます。

子どもたちにも自分たちでモノの準備や片付けをするよう促せるような収納。そうすることで責任や自立心が育ちます。

 

 

教員不足は他の公立でも同様の現在。

授業で使ったモノや、学校で使ったモノの整理整頓や管理は「名もなき仕事」だと思います。いろんな種類があり、大きさも様々な多くのモノを最適に管理していくためには、整理収納の考え方が必要だと感じました。

 

 

教員不足を補う策は講じられていますが、学校内での「整理収納の最適化」を進めることで、探し物の時間がなくなり、使いたいモノを使いたいときにさっと使える、だれかに頼んでも代わりの誰かが準備や片付けを進めることができる。そんな効率的な状況を作り出せ、この時間的効果は教員不足を補うことのひとつとして有意義な効果ではないかと思います。

 

整理収納のプロである私たちが、もっとお役に立てるようにしたいと思いました。

それはまわりまわって結果的に子供たちのためになると考えます。